Y.A.Sports

全ての掲載内容は、全てのアスリート及びチームに対する深い尊敬の下で著述されています。

大阪桐蔭と履正社が共に「北大阪」入り。南大阪の有力校は… ー2018年夏の甲子園

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ついに来年「第100回」を迎える夏の甲子園大会。10年ごとの記念大会では毎回出場枠が増やされ、大阪は「北大阪」「南大阪」で分かれることになった。2017年選抜決勝で大阪対決を実現させた2強・大阪桐蔭履正社はともに北大阪入り。各有力校の分布をここで整理してみよう。 

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2010甲子園優勝投手・島袋洋奨は育成再契約。甲子園優勝投手が苦しんでいる

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先日福岡ソフトバンクホークスから戦力外通告を受けた島袋洋奨が、再びソフトバンクと育成契約を結んだことが報じられた。

島袋と言えば、「琉球トルネード」と呼ばれた投球フォームで興南高の春夏連覇を牽引したエース。夏の甲子園東海大相模高との決勝では、最近話題になっている一二三慎太投手(元阪神の一二三慎太容疑者、強制性交容疑で逮捕 沖縄:朝日新聞デジタル)と投げ合い、勝利した。将来を嘱望された島袋は高校卒業後、プロではなく中央大へ進む。入学当初は期待通りエース候補として好投を続けていた。しかし左肘の怪我もあってフォームを崩してしまい、以降は本来の投球を見失ってしまう。

なんとかドラフト5位でプロ入りするも、高校時代に見せた圧巻のトルネードスローは鳴りを潜めた。さらに今年は左肘を手術。リハビリに専念するため、今回育成選手として再契約する運びとなっている。

このようにプロの世界で苦しんでいる甲子園優勝投手は島袋だけではない。逆に言えば、プロ入りした甲子園優勝投手はみな苦しんでいるようにすら感じる。

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横浜DeNAベイスターズ発足から6年。TBS戦士は意地を見せる時だ

DeNA」という聞きなれない会社がベイスターズを買収したのが、もう6年も前になる。ガラケーからスマホへと潮流が移る直前の時期で、世間一般には「モバゲー」の名前のほうが知れ渡っていた。

球団買収の報道が出たとき、ほとんどのファンは「大丈夫か?」と思っただろう。ベイスターズファンを公言していたやくみつる氏は「DeNAが親会社の間はファンを辞める」とまで言った。新球団名は「横浜モバゲーベイスターズ」なんていう報道がされた日に「やめてくれよ…」とため息をつきながら嘆いた記憶も懐かしい。

しかし、結論から言えば、DeNAによる買収は「大成功」だったといえる。観客動員は右肩上がりで今シーズンの稼働率は96%を越え、ファンクラブ入会者数も急増。そして何より、5年目でCS出場、6年目で日本シリーズ出場を果たした。買収後しばらくは頑なに「横浜」と呼び続けたファンも「DeNA」という呼称になれ初め、チームも若い選手の台頭によりTBS時代を知る選手は少なくなっている。

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巨人入り内定の野上亮磨、来季の展望を占う。

猛チャージ成功!巨人がFA西武・野上獲得へ

西武からFA宣言した野上亮磨(30)を巡っては宣言残留を認める西武とDeNAが交渉に乗り出していたが、巨人が突然獲得に名乗りを上げたのが2日前。そして今日、野上の「巨人内定」が報じられた。やはり今年のFA戦線も巨人からは目が離せない。

当記事では来季の野上がどのような活躍を見せるか、今季の各スタッツを参考に検討した。

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日馬富士の暴行事件、白鵬の「物言い」事件から考える

角界が揺れている。場所中に突如明らかになった日馬富士の暴行事件。嘉風との一戦で起こった白鵬の「物言い」。ワイドショーやスポーツ紙を騒がせ、センセーショナルな見出しを躍らせるこの2つの事件は、現代社会における「相撲」が孕む問題を端的に示しているように思えてならない。

当記事は「競技」であり「文化」であるスポーツが持つ複雑な構造を、私の頭の中で整理するために、記すものである。

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悲願の初戴冠。シュヴァルグランがジャパンカップ制覇

「この馬にGIを獲らせてあげたい」――

ジャパンカップ共同会見で友道康夫調教師が語った一言だ。昨年の天皇賞(春)ジャパンカップで3着。今年の天皇賞(春)では2着。7度目のGⅠ挑戦。まさに陣営「悲願」の瞬間だった。

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ミルコ・デムーロとキタサンブラック。『7勝目』はどちらの手に?ジャパンカップ前夜予想

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彼は横浜DeNAベイスターズの新外国人選手か?

否。そんなわけもない。

なぜかDeNAのキャップを被っている彼こそが、先週日曜日のマイルCSでGⅠ10戦連続複勝圏内を達成し、年間GⅠ6勝という歴代タイ記録を成し遂げたイタリア人ジョッキー、ミルコ・デムーロだ。

彼は明日のジャパンカップ宝塚記念馬・サトノクラウンに騎乗。11戦連続複勝圏、そして年間GⅠ7勝という二つの大記録に挑む。

 

そのミルコ・デムーロと『7勝目』を賭けて戦うのが武豊騎乗のキタサンブラック

キタサンブラックはここまで菊花賞天皇賞(春)2連覇、天皇賞(秋)ジャパンカップとGⅠ6勝。年内で引退が決定しており、残りのレースは明日のジャパンカップ、そしてラストランになる有馬記念の2つだ。

競走馬の歴代GⅠ最多勝利は7勝。シンボリルドルフテイエムオペラオーディープインパクトウォッカジェンティルドンナという名だたる超名馬しか足を踏み入れていない領域である。

キタサンブラックはその領域を越えるチャンスを、今目の前にしているという訳だ。

『GⅠ7勝』という大記録を手にするのはデムーロか、キタサンブラックか。

人馬のこれまでの軌跡を辿りながら、明日の展望を考えていきたい。

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